2025.02.25
Event
NEW KARATSUフードイベント|唐津の名店「たまとり」

厨房にたつ真衣さん

出番を待つお皿たち
こんにちは、ディレクターの畔柳です。
弊社が企画・運営するMONギャラリーで、2月22日(土)〜3月23日(日)まで開催されているNEW KARATSU-プロダクトデザイナー寺内ユミによるMISHINAと唐津の作家10名展。その最初の3日間、MONギャラリーに併設するMONワインバーにて、特別なフードイベントが行われました。料理を手がけたのは、唐津の名店「たまとり」の伊藤真衣さん。佐賀・唐津の新鮮な食材を使ったオリジナルコースが、MISHINAや展示作家さんの器に盛り付けられました。

アスパラガスに白和をのせる

上|螺 銀杏 木耳(器:吉永サダム)・右|アスパラガス 白和(器:明質亘史)・左|平目 菊芋(器:吉永サダム)
私はカウンター席に座り、オープンキッチンで真衣さんが料理をする様子を目の前で見ることができました。
寺内ユミさんデザインの鉄製スタンドMISHINAと3枚の器が持つリズム、器に合わせた美しい飾りつけ、食材を手際よく扱う様子に見入ってしまいます。さらに、料理ごとに語られる素材の話や調理の工夫など、豊富な知識を直接聞けたのも贅沢な体験でした。真衣さんの気さくな雰囲気もあり、料理を待つ時間も楽しく、リラックスした気持ちで味わうことができました。

唐津の鰻を明賀亘史さんのお皿で

ペアリングのワインについて説明する力石
この日のワインペアリングは、MONワインバーのソムリエ・力石が担当。私はワインを飲んでいませんでしたが、周囲からは「なるほど」と納得するような声が聞こえてきて、料理とワインの組み合わせに関心を持っている様子が伝わってきました。一方で、私はたまとり特製の赤紫蘇ジュースを注文。爽やかな酸味とほのかな甘みがあり、食事の合間にすっきりとした味わいを楽しめました。

MONチームで調理補助と配膳を担当

たまとり特製赤紫蘇ジュースを永木卓さんのグラスで ※
※永木卓さんは今回の出展作家ではありませんが、普段MONワインバーで使用させていただいています
イベントまでMONチームで真衣さんと会議を重ねたようです。当日も調理補助や配膳など、チーム体制で頑張っている姿が印象的でした。料理だけでなく、サービスや運営の細かな部分までしっかりと準備されていたおかげで、スムーズで心地よい時間が流れていました。

佐賀牛を三藤るいさんのお皿で

ご飯物を村山健太郎さんのお椀で
ギャラリーとワインバーがあるからこそ実現できるこのフードイベントは、食好きの私としてはとても楽しい体験でした。展示作品と食がシームレスに交わる空間はなかなか珍しく、特別な時間を過ごすことができました。地元の土で作られた器に、地元の食材が盛り付けられ、それを味わう。当たり前だった時代があったものの、今では非日常の贅沢になっていることに改めて気づかされました。色々な話を聞けたことで、味や雰囲気だけでなく、ストーリーも含めて味わう幸福がありました。食を通じて器や土地の魅力を感じることができるこのような企画が、今後も続けられたら嬉しいです。

お皿を待つMISHINA

24日にはアラカルトでのイベントも
「NEW KARATSU」展は3月23日まで開催中。会期中は作品の展示が続いているので、器を手に取ってじっくりと見られる貴重な機会です。詳細はMONインスタで。もちろんワインバーも絶賛営業中です。
ぜひお越しください。
畔柳